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WAS保持者と一緒に挑戦! 米国政府のアクセシビリティ検査資格「Trusted Tester」を取得しました!

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こんにちは、リベロジックのおがです。

このたび米国国土安全保障省(DHS)のアクセシビリティ検査資格「Trusted Tester for Web」を取得しました!

きっかけはお客様からのご相談。
米国連邦政府の調達案件に向けて、Section 508に対応したアクセシビリティ検査が必要になるということで、「おっと資格が必要か!」となったわけです。

今回は、社内のWAS(Web Accessibility Specialist)保持者である二俣さんと一緒に挑戦することにしました。
ちなみに、森本さんも「自分も取る!」と意気込んでいたのですが、例のPHP事変に巻き込まれて途中リタイア。

「じゃあCPACCかADSでも取ろうかな」などと言っています。

……本当に取るんでしょうか。

WASといえば、IAAPが認定するWebアクセシビリティの専門資格です。
そんな二俣さんと一緒に勉強しながら普段のWCAGに基づく検査とは少し違う考え方にも触れることができました。

そもそもTrusted Testerって何?

Trusted Testerは、米国国土安全保障省(DHS)が提供している、Webアクセシビリティ検査の認定制度です。
米国の連邦政府機関には「Section 508」というアクセシビリティに関する法的な要件があり、Trusted Testerは、その要件への適合性を決められた手順で検査するためのものです。
普段リベロジックでもWCAGに基づいた検査や改善を行っていますが、今回の案件では米国の制度や検査方法への理解も必要になりました。

ちなみにTrusted Testerは米国連邦政府のすべての調達案件で必須というわけではありません。
案件によって求められる検査方法や条件は異なります。

資格取得の方法は詳しい方にお任せします!

Trusted Testerはオンラインで学習・受験できる資格です。
認定試験の合格基準は85%以上。
受講プログラムには180日という修了期限があります。

とはいえ180日間勉強し続けるわけではありません。
以前の公式案内では、初めて取得する場合の学習時間は40〜80時間程度が目安とされていました。普段テスターとして業務している方であれば普通に取得できる内容かと思います。

学習方法や試験対策については、すでに日本語で詳しく解説してくださっている方がいらっしゃいます。

参考記事:DHS Trusted Tester Certification 備忘録, 【Web a11y】DHS Trusted Tester Certification受験記

ここでは実際に挑戦してみて感じたことを中心にお話しします。

WCAGを知っていれば楽勝……ではなかった!

今回、ちょっと面白かったのがここです。
Trusted TesterはWCAGと無関係な資格ではありません。
Section 508にはWCAG 2.0のレベルA・AAの達成基準が組み込まれています。
普段からWCAGに触れている私たちにとって、まったく知らない世界というわけではありませんでしたが、実際に学習を進めてみると、なかなか勝手が違います。

WCAG 2.2とは対象となる達成基準が違う

まず現在よく使われるWCAG 2.2とSection 508が参照するWCAG 2.0では対象となる達成基準が違います。
例えばWCAG 2.2で追加された「フォーカスが隠されないこと(最低限)」や「ターゲットのサイズ(最低限)」といった達成基準はSection 508が直接参照するWCAG 2.0には含まれていません。

新しいWCAGを知っているからといって、その知識をそのまま当てはめればいいわけではないんですね。

「問題があるか」だけではなく「どう判定するか」

もう一つの大きな違いは検査の進め方です。

普段のアクセシビリティ検査ではWCAGの達成基準を理解したうえで、さまざまな技術や利用状況を考慮して問題を評価しますが、Trusted Testerでは決められた検査手順に沿って判断していきます。

「これはアクセシビリティ的に良くないよね」

と思ってもTrusted Testerでは、その検査条件に該当するのか、どのような結果として記録するのかを手順に従って確認する必要があります。
例えば検査対象が存在しない場合には「Does Not Apply(適用対象外)」と判断することもあります。
つまり普段の経験や知識だけで判断してはいけない場面もあるわけです。

アクセシビリティを理解していることと指定された検査手順を正しく使えることは、ちょっと違う。

特に勉強になった部分でした。

そしてWAS保持者との勝負の結果は……

さて話を戻します。

今回一緒に挑戦した二俣さんはIAAPのWAS資格を持っています。
弊社のアクセシビリティガイドラインの整備や、アクセシビリティ関連アプリケーションの開発も指揮している、私のアクセシビリティの師匠でもあり、当然アクセシビリティに関する知識も経験も、私などよりずっと豊富です。

そんな二俣さんと一緒に挑戦した今回のTrusted Tester。

結果は二人とも一発合格!

そして、総合得点を比較してみると……

勝ったー!!!

Trusted Tester認定試験の結果画面。2026年10月23日受験、得点は100点中91.00点で「Congratulations, you passed!」と表示。得点部分が赤丸で囲まれ「これわたし」と手書きの注記
同じく試験の結果画面。2026年10月26日受験、得点は100点中86.00点で合格。得点部分が赤丸で囲まれ「これフタさんギリギリw」と手書きの注記

WAS保持者に勝ちました!

……ちょっと嬉しいので、ここは自慢させてください。

もちろん、これは今回のTrusted Tester試験でのお話です。
WASはWebアクセシビリティに関する専門的な知識を幅広く問われる資格で、Trusted TesterはSection 508に基づく検査手順を正確に適用する能力が求められます。
資格としての目的が違うので、点数だけで優劣が決まるわけではありませんが、同じタイミングで挑戦したからこそ、お互いの考え方や判断の違いも見えて面白い経験になりました。
そして何より、二人とも一発合格できてよかった!

資格取得はゴールではないのよね

米国国土安全保障省(DHS)が発行したTrusted Tester認定証。「Trusted Tester for Web on Windows」の修了を認定する内容で、発行日は2026年10月23日。受領者名はモザイク処理済み

今回はお客様のご要望がきっかけで取得したTrusted Testerですが、普段のアクセシビリティ検査とはまた異なる視点を学ぶ機会になりました。

リベロジックでは日本国内のWebサイトだけでなく海外向けのECサイトや複雑なWebアプリケーションなど、さまざまなアクセシビリティ対応を行っています。
今回学んだSection 508の知識やTrusted Testerの検査手法も、今後の案件でしっかり活用していきたいと思います。
それにしてもWAS保持者と一緒に挑戦してみるものですね。

次は何で勝負しましょうか、二俣さん!

もちろん、仕事ではこれからも頼りにしています!

この記事を書いた人

福島在住、活発すぎる息子と毎日攻防戦を繰り広げる。美大卒の感性を活かしながらデザイナー兼アクセシビリティテスター兼運用マネージャーとして日々奮闘。育児で鍛えた対応力と瞬発力が武器。

おが

デザイナー / アクセシビリティテスター / 運用マネージャー

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